そういった失敗の理由と対策、失敗しやすい用紙、失敗してしまった後のパネル処理についてまとめています。
※スプレーのりを使用する際は、養生を行った屋外の使用をオススメします。
また、火気厳禁ですのでご注意ください。
起こりやすい失敗
空気やシワが入る
スプレーのりを使用して用紙を貼ります。
綺麗に貼れたと思い置いておくと、いつの間にか空気が入って「ぼこぼこと用紙が浮く」という失敗があります。
下の画像は私がやってしまった作品です。
失敗の原因
②スプレーのりの付けすぎ
③圧着
①スプレーのりを付けてからすぐに用紙を張り付けた
スプレーのりの成分には「ガス」が含まれています。
そのガスが揮発していない状態で張り合わせてしまうと、用紙とパネルの間にガスが溜まり膨んでしまいます。
スプレーのりをつけてから、約1分間ガスの揮発を待ってから用紙を貼ることをオススメします。
②スプレーのりの付けすぎ(ムラ付け)
スプレーのりは薄く均等につけるようにしないとムラになります。
同じ個所に何度もつけてしまったり、のりが固まったりすると①と同様にガスの揮発が上手く行えず浮いてきてしまいます。
スプレーをする時は必ず接着面から20cm離した場所から、一定方向に一定の速度でつけるように気を付けてください。
③圧着
①と②を気を付けて行った後は圧着をします。
この圧着が上手くできないと、パネルから用紙が浮いたりシワになってしまいます。
私はスプレーのりで取り付け後、用紙の上に柔らかい素材の布を置いて馬簾(ばれん)でくっつけています。
この時に力を入れて上下左右に動かすとシワになる原因なので、優しく行ってださい。
※布は薄い布巾等で大丈夫です。
そのあとは重り(雑誌など)をのせて半日~1日ほど放置しています。
そうするとパネルと用紙がしっかり密着してくれるので長期間浮くことがなく、綺麗な状態のパネルが維持できます。
失敗しやすい用紙
柔らかい・薄い素材や、光沢(コーティングされていない)のない用紙は失敗しやすいと感じます。
パネルに貼る用紙を選ぶことができるのであれば、ハリや光沢感のあるものを選択して作品をつくるのをオススメします。
※私は用紙を少し柔らかい物にした際に失敗が起こりました。
せっかちなので時間を置いていなかったのが原因と分かりました。
用紙によって失敗する差があるので、薄い用紙の場合はスプレーをつけてからの放置時間を1分以上置いた方が良いと思います。
失敗した場合
用紙を取り外す
失敗してしまった場合、用紙を張り付けたまま放置するとスプレーのりが完全に乾いてしまいます。
用紙が綺麗に取れなくなってしまうので、あまり時間がたたないうちにを取り外すことをオススメします。
こちらの画像は接着1時間ほどではがしているところです。
パネルに用紙が残ることもなく、綺麗にはがせました。
パネルに付着したのりを取る
用紙をはがすと、パネルにスプレーのりが残っています。
このままだとパネルが無駄になってしまうので残ったのりをはがしていきます。
画像の白くなっているところがスプレーのりが付着した部分です。
お湯をためる
洗面台などにぬるま湯(約38度)をためます。
そこにのりがついたパネル面をつけて、表面を柔らかくします。
耐水ペーパーでなでる
180くらいの粗めの耐水ペーパーを使用します。
ノリが付着している部分だけを撫でていきます
この時に、強くしすぎたり他の部分までこするとザラつきがでるのでご注意ください。
ノリが取れたら木製パネルが完全に乾くまで放置します。
※この方法は独自のものなので、一般的に販売されている「ノリはがし剤」を使用するのもおすすめです。
私は耐水ペーパーを持っていたのでこの方法で行いました。
スプレーのりが取れて、完全に乾いた状態です。
(念のため3日放置しました。)
まとめ
パネルにスプレーのりを使用する際のポイントは【使用上の注意を必ず守ること】と【使用する用紙も気を付ける】ことです。
今回の失敗で、今後はもっと注意しながら作品づくりをしようと気が引き締まりました。
皆さんも素敵なオリジナルパネルをつくってみてください♪
最後までご覧いただきありがとうございました(*^-^*)
パネルに貼った後は、アルコールインクの褪色予防にレジンコーティングをしてみよう♪
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