【2022/10/8追記】
アルコールインクアートに欠かせないアルコールですが、どの種類でも使えるわけではありません。
(厳密にいうと使用できますが、向いていないと言われる物があります。)
日本で手に入りやすいおすすめのアルコールは無水エタノールとIPA(イソプロピルアルコール)です。
その2種類の特徴や使用した時のアルコールインクアートの比較を画像付きでまとめています。
アルコールインクアートにおすすめのアルコール
- 無水エタノール
- IPA(イソプロピルアルコール)
それぞれの特徴
特徴比較 | 無水エタノール | IPA(イソプロピルアルコール) |
---|---|---|
濃度 | 99.5%以上 | 99.9%以上 |
毒性 | 無し | 有り(読まないと健康被害!IPAの危険性) |
量/価格 | 500ml/1,200~1,400円 | 480ml/800円前後 |
手に入る場所 | 薬局・ネット購入 | ネット購入 |
無水エタノール
無水エタノールは薬局でも手軽に購入できる商品です。
濃度が99.5%と高くアルコールインクアートに向いています。
有毒性が無いので、お掃除用などとしても安心して使用できるのが特徴です。
IPA(イソプロピルアルコール)
IPA(イソプロピルアルコール)は取り扱っているお店がほとんど無く、ネット購入で手に入ります。
毒性があり、使用中に吸い込むと体に悪影響を及ぼす危険性があるので、お部屋の換気や防毒マスクの装着などの使用上の注意が必要です。
お値段は無水エタノールの3分の2~半額ほど。
比較表では同量に近いもので価格を載せていますが、大容量サイズもあります。
画像のサイズは1リットルで約1,000円で購入可能です。
エタノール濃度が99.9%で、無水エタノールよりも高いので、アルコールインクが馴染みやすいです。
インクの広がり方の差

上の画像は、インクとアルコールの量は同量です。
インクを垂らしてからアルコールをかけ、そのまま放置しました。
無水エタノールの方が広がりが広くて散乱しているのがわかります。
一方で IPA(イソプロピルアルコール)はインクがまとまりがあり、あまり散乱していません。
用紙との間の部分はふんわりと自然に仕上がっています。
ラインの出方の差


こちらの画像も、インクとアルコールの量は同量です
無水エタノールはラインが出ていますが、柔らかいラインです。
IPA(イソプロピルアルコール)は無水エタノールよりしっかりとラインが出ています。
(比較した日が雨だったのでラインは弱めですが、通常はもう少しくっきりとしたラインが出ます。)
向いている作品
無水エタノールは大きく大胆で複雑な柄を描くときに使用しやすいです。
ニュアンス系やふんわりした大理石柄などを描くときに使用するのも向いています。

IPA(イソプロピルアルコール)はラインを出す作品や、細部までスッキリとしたデザインを描く際に使用しやすいです。

私もアルコールインクアートを始めたころはアルコールを使い分けしていましたが、材料や道具の理解があればどちらのアルコールを使用しても描けるデザインに差がなくなってきます。
IPA(イソプロピルアルコール)は毒性があるため、健康リスクが高いので現在は無水エタノールのみを使用しています。
上の画像も両方無水エタノールで描いています。
IPA(イソプロピルアルコール)を使用するのには、リスクが伴うことを必ずご理解ください。
まとめ
無水エタノールと IPA(イソプロピルアルコール)はそれぞれの特徴がありますが、主な違いは毒性の有無とお値段、デザインの描きやすさです。
IPA(イソプロピルアルコール)は使用上特に注意が必要なため、作品のデザインによって使い分けるなどがおすすめです。
アルコールインクは湿気があると滲みがでやすいので、梅雨の時期や湿気が多い日に IPA(イソプロピルアルコール)を使用するというのもいいでしょう。
どちらを使用するにも十分な換気、火の元の注意は必要です。
安全と健康を大切にしながら、アルコールインクアートをお楽しみください♪
アルコールインクアートの技術や知識をしっかり身に付けたい方には認定講師レッスンがお勧めです。
気になる方はお気軽にご連絡ください。

最後までご覧いただきありがとうございました(^-^)
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