アルコールインクアートの特徴はいろいろあります。
美しいことや手軽な材料で始められる良い点もたくさんありますが、特徴の１つに『褪色する』という点があります。
一般的には、作品を描いた時から「2年」を目安に褪色するといわれています。
作品によっては、一週間で色落ちしてしまうことも。
アルコールインクアートの特徴である鮮やかな色合いが褪色してしまうなんて悲しいですよね。
褪色の原因や、それを防ぐための方法についてまとめました。
なぜ退色するのか
主な原因
屋外に貼られているポスターが、変色や退色しているのを目にしたことはないでしょうか？
作品の色が抜ける原理も同じで、紫外線の高エネルギーには色を分解する力があります。
私の苦手な科学の話になります。笑
アルコールインクの成分アルコールインクアートに使用するインクは油溶性の染料インクです。
そして、人気のコピックインクも染料インクですね。
染料インクの特徴
メリット
・発色がクリア
・なめらかで光沢が出やすい
デメリット
・退色しやすい
・手や衣服につくとおちにくい
褪色しやすい色
アルコールインクにも比較的褪色しやすいカラーがあります。
黄と赤です。
※これは私の経験と感覚になります。
髪を染めた時に「今回は色落ちが早いなぁ」そう感じたことはありませんか？
ヘアカラーで使用されるのも染料インクです。（アルコールインクと全く同じものではありません）
退色しやすい理由には色作りの際に使用する成分が関係しているようなのですが、作品で使用するときは特に注意が必要ですね。
※用紙にインクをこぼした時にふき取りやすいというメリットもあります。笑
褪色を防ぐ方法
方法は2つあります
保護スプレー
保護スプレーにはワニスがはいっています。
ワニスとは、樹脂などを溶剤で溶かした透明で硬い塗料です。
ニス・バーニッシュ、バニッシュとも呼ばれます。
スプレーの種類によっては、作品の色が滲んだりするようなので注意が必要です。
アルコールインクアートと相性の良いスプレー
以下の保護スプレー２点は、色滲みもなく使用可能なので私も使っています。
グロスバーニッシュスプレー
・半ツヤタイプ
（作品に光沢がでます）
・仕上がりしっかりタイプ
・アクリル画や粘土、水彩画などの多目的に使用可能
・振らずに使用
・少しにおいがきつい
（石油系の匂いです。使用時はマスク着用がおすすめです）
ＵＶグロスバーニッシュスプレー
特徴
・ツヤあり
・ＵＶ保護対応
・軽い仕上がり
（グロスバーニッシュよりも軽いです）
・振って使用する
・匂いがきつくない
ちなみに私は、グロスバーニッシュ後にＵＶグロスバーニッシュを1回ずつ使用しています。
※理由は少し後に説明しています。
スプレーの使用方法と注意点
・外で行う
・床などに飛ばないように周りに養生を行う
（スプレーは透明ですが、石油を使用しているので床などに付着するとほこりなどが混じり黒ずみます）
・匂いが気になる方はマスク着用
・作品にほこりがないかチェック
・重ね塗りは乾いた後に行う
※保護スプレー（製品）ごとに振って使用するものもあります。
注意事項をしっかりご確認のうえご使用ください。
② レジンコーティング
作品の褪色予防としての２つ目がレジンコーティングです。
アルコールインクアートといえば切り離せないのがレジンコーティング。
レジンコーティングを行うことによって、紫外線や自然劣化を防ぐことも可能です。
ただ、レジンを使用することで作品の色が滲んでしまうことがあります。
私の実体験なのですが
お気に入りの作品にレジンを流した瞬間に滲みだして台無しになったことがあります。
今ではそんなことが起きないように必ず保護スプレーをした後にレジン加工をしています。
保護スプレーの２段階重ねもこれが理由です。
（作品に文字入れもおこなうので、滲みがは大敵なのです！）
なので、やはり保護スプレーは必須ですね！
保護スプレーを使用して、お気に入りの作品を長持ちさせてください♪
最後までお読みいただきありがとうございました(*^-^*)
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