本物の工場で生まれた、子供たちの作品

先日、東大阪にある株式会社盛光SCM様が運営する「マチCOBAの駅」のスペースにて、「ものづくり × アート」をテーマにしたワークショップを開催しました。

このイベントは、ロートこどもみらい財団様と株式会社盛光SCM様が企画された特別なプログラムで、財団に登録する子どもたちと保護者の皆さま、32組が参加してくださいました。

募集開始後には定員を大きく上回るお問い合わせがあったそうです。

多くの方がこの体験を楽しみにしてくださっているのかな、と、私も当日までワクワクしていました。

私自身は、アルコールインクアートを担当し、子どもたちがものづくりで完成させた作品に自由に色を重ねる時間をご一緒しました。


今回ご一緒したロートこどもみらい財団様は、子どもたちの「やってみたい」という気持ちや探究心を大切にしながら、さまざまな学びや体験の機会を届けている財団です。

どんな眼だって、みらいの芽

こどもたちが世界を見つめ、自分らしく探求しようとする心の「眼」を
ひらくことで生まれる、可能性の「芽」。ロートこどもみらい財団は、そんな「眼の芽」を育て、伸ばしていくことをめざされています。

知識を教わるだけではなく、自分で考え、試し、感じること。

そんな経験を積み重ねることで、一人ひとりの個性や可能性を育んでいく。

今回のワークショップも、準備から当日まで、その想いを感じる時間でした。


会場となったのは、株式会社盛光SCM様が運営されている「マチCOBAの駅」。

モノづくりの街、東大阪を情報発信拠点に、『商業活性・地域連携・観光資源発進』をされていて、工場に隣接した広いイベントスペースも運営されています

東大阪にて照明器具などを製造する現場だからこそ触れられる材料や端材、実際に使われている道具を使いながら、子どもたちは作品づくりに挑戦しました。

普段なら捨てられてしまうかもしれない素材も、子どもたちの手にかかれば、世界にひとつだけの作品へと生まれ変わります。

「これを使ってみよう。」
「こんな形にしたら面白いかも。」

そんな自由な発想があちこちで生まれ、工場という場所が、子どもたちの想像力を広げる舞台になっていました。


ものづくりが終わると、次はアルコールインクアートで色を重ねる時間。

私はこの工程を担当させていただきました。

アルコールインクアートは、風によってインクが広がり、偶然生まれる模様を楽しむアートです。

同じ色を使っても、同じ風を当てても、同じ作品になることはありません。

だからこそ、「正解」がありません。

最初は少し慎重だった子も、色が広がる様子を見ると目を輝かせ、

「この色も使いたい!」

と、どんどん夢中になっていました。

集中して黙々と取り組む子。
大胆に色を重ねる子。
偶然の模様をじっと見つめる子。

色づけへの向き合い方も、一人ひとり違います。
その姿には、それぞれの個性が自然と表れていて、見ている私まで嬉しくなる時間でした。


私がアルコールインクアートを好きな理由の一つがあります。

それは、「誰かと比べなくていい」ことです。

隣の人より上手に描く必要もありません。

思い通りにならなかった模様も、その作品だけの魅力になります。

だから子どもたちも、

「これ失敗かな?」

ではなく、

「こんな模様になった!」

と、自然に作品そのものを楽しんでいました。

同じ材料を使っても、同じ作品は一つもありません。

違うことが当たり前で、違うことが素敵。

そんな空気が、この時間には流れていました。


今回もう一つ印象に残ったのは、保護者の皆さんの存在です。

子どもの隣で一緒に考える方。

少し離れた場所から見守る方。

「こうやってみたら?」と背中を押す方。

必要なときだけそっと手を添える方。

関わり方は本当にさまざまでした。

そして途中からは、親御さんご自身も、ものづくりを楽しむ場面もありました。

子どもと同じように手を動かし、完成した作品を作る姿もとても印象的でした。

もちろん、親御さんがどんなことを感じられていたのかは、私には分かりません。

でも、お子さんの自由な発想に驚いたり、一緒にものづくりを楽しんだり、そんな普段とは少し違う時間を過ごしていただけていたなら嬉しいな、と感じています。

そして何より、見守り方は違っていても、お子さんを大切に思う気持ちが伝わってきて、私自身も温かな気持ちになりました。

マチCOBAの駅&ロートこどもみらい財団&中嶋裕子

ものづくりは、新しい価値を生み出すこと。

アートは、自分らしさを見つけ、表現すること。

一見違うように見えますが、どちらにも共通しているのは、「自分の手で生み出す喜び」なのかなと思います。

工場という本物のものづくりの現場で、自分の手を動かし、最後に自由な色を重ねる。

日常ではなかなか味わえない経験でした(^^)


マチCOBAの駅&ロートこどもみらい財団&中嶋裕子

今回のワークショップを通して改めて感じたのは、「正解がない時間」の大切さです。

学校や社会では答えを見つけることが求められる場面が多くあります。

でもアートには、正解も不正解もありません。

だからこそ、自分らしさを安心して表現できます。

そして、その違いを認め合える空間が自然と生まれます。

今回の作品は、一つとして同じものはありませんでした。

それは子どもたち一人ひとりが違うように、それぞれの個性が作品に表れます。

そんな「違いを楽しむ時間」を、ものづくりとアートを通してご一緒できたことを、とても嬉しく思います。

この素敵な機会をつくってくださったロートこどもみらい財団、株式会社盛光SCM、そしてご参加くださった皆さま、本当にありがとうございました。

参加できて幸せな時間を過ごせました(^^)

これからもアートを通して、自由に表現する楽しさや、自分らしさを大切にできる時間を届けていきたいと思います。


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